「オリジナルのエクスプローラーから何か余分なものを絞り出すのは簡単な作業ではありませんでした。 アスペクト比を大きくしパフォーマンスを上げるのではなく、逆に翼面積の大きさで試してみることにしました。 最近のトレンドは翼面積を小さくしていく事かもしれませんが、大きい翼には様々な利点があります。 レイノルズ数が増加すると、パフォーマンスが向上するだけでなく、安定性も向上します。重要なのは、レスポンスとスピードを損なうことなく翼面積を増やすことでした。 そのために、韓国の大学と提携して行っている風洞実験を大いに活用しました。 このやり方は数々の製品をこの洞察から生み出している実績があり、とても効果的なプロジェクトです。 この実験はセールテンションを最適化するのに大いに役立ちました。テンションコントロールの最適化は、クライミング性能とハンドリングの改善を意味するのです。
興味深いのは、Explorer 2は、ウエイトレンジの下限で乗っても翼の反応がとても良いところです。古いデザインと違うのところは、ウイングローディングが大きくても小さくてもハンドリング特性にあまり変化がないところなのです。さらにExplorer 2には、C-ライザーコントロールシステムを備えた新しいスマートライザーが装備されました。容易に制御できるトグルと、さらにスムーズな操作のためのプーリーを使用しました。アクセルトラベルを2cm増加できたことで、最高速度を上げることも可能です。バーを踏み込んで飛ぶのは本当に楽しいです。補強材には、新しいタイプのプラスチックロッドとニチノールワイヤーの組み合わせも使用しています。アトラスロッドは、破損に対する高い耐性、寸法安定性、最小限の摩耗および引裂き効果を示し、重要なノーズセクションで使用されます。上面の後方に向かうニチノールワイヤーは、重量とパッキングボリュームを減らしながら、トレーリングエッジまでを完全かつ正確にサポートします。オリジナルのExplorerは、幅広いパイロットに人気がありました。Explorer 2には、さらに幅広いパイロットに提供できると確信しています。」