ヨーロッパから届いたソロ21を、早速エリアに持ち出した。エンジンはミニプレーン リジッドを使用する。テスト機の展開翼面積は21?、私の体重64kgではかなり軽い方で、エンジンと装備を含めると90kgくらいになる。最大飛行重量125kgまでなので、まだまだ余裕がある。
さすがに、ライズアップは簡単だ。風がほとんど無くても、軽い助走でキャノピーはライズアップし頭上に浮いてきて留まってくれる。とにかくグライダー操作が楽にできる。トリムは最低速から3cmにセット、後はエンジン推力を徐々に加えてブレークコードをちょっと当てれば、まるで空気の中を滑るように離陸を完了することができた。
上空ではコントロールの操作感が快適だ。キャノピーの動きもブレークコードにマッチしていて、それでいて安定性も高い。まさにビギナークラスの高い安全性だ。ロールもBクラスにふさわしく、穏やかさで安心感がある。
サーマルコンディションが強いので、ちょっとセンタリングを楽しんでみる。トリムを最低速にして、小さい上げで旋回してみる。良いペースで上昇する私を見つけ、すぐにトンビが追いかけてきて、一緒にセンタリングを楽しんだ。意外と上がりが早く、旋回半径が小さいので上昇効率が高い。
チップコントロールグリップも一緒に持ってみると、2Dコントロールになり、より小回りが利いたセンタリングが可能になる。効率の良い上昇率を楽しんだ後は、ランディング場まで高速飛行をテストする。トリムを最高速に伸ばして、チップコントロールグリップだけを動かして移動する。安定した高速飛行で、トンビに別れを告げた。
ランディングではエンジンをカットして、キャノピーの性能を感じてみる。その前にトリムを最低速にセットするが、トリムは軽く操作しやすい。これもよく考えられている。
エンジンカットしたので着陸の進入速度に注意しなければならないのだが、何もせずブレークコードはバンザイのまま進入する。足の先が接地する瞬間にブレークコードを引くだけでオーケー。適切なタイミングでフレアをかければ、ブレーク操作に追従して減速と高揚力となって着地も楽々だった。